ワークの内容：ドラム缶窯で竹炭焼き、バームクーヘン作り、ベーコンの燻製、山小屋作りの下準備（雑草刈り＆燃やし、階段作り、土留め作り、排水溝掘り）
参加人数：１４名
今回は、つくばNICEにとって久々の泊まりワークとなった。場所は、筑波山で、ＮＰＯ法人「自然生（じねんじょ）クラブ」の協力を得て実施した。
自然生クラブは、筑波山麓の「山の家」で、ハンディを持った人たちと共同生活をしながら環境運動に取り組んでいる。
今回のワークでは、昼食の準備と、ワークの技術指導をお願いした。
ワーク内容は、２日間かけての炭焼き、その間に、バームクーヘン作りやベーコンの燻製を体験し、山の家の前に山小屋を作った。
早朝、つくばセンターに集合。そして、筑波山峰を眺めつつ筑波山に到着。かすかに見える富士山を背景に、簡単な自己紹介をして、ワークへと移る。 ３日間お世話になる自然生クラブの方々への挨拶を済ませ、ワーク第一弾、炭焼きの開始。
炭焼きとは、炭の材料に竹を使用し、地中の横倒しになったドラム缶を窯代わりに炭を作ること。観賞用の炭＝「飾り炭」を作ろうと、
カンカンの中に木の実や落ち葉、折り紙などを入れて、竹と一緒に窯の中へ。何とか竹を詰め終わったところで、昼食をはさんで、炭のできを決めるいぶしの段階に入る。
昼食は、自然生クラブの方が用意してくださった。釜で炊いたたっぷりの真っ白なごはん。青空の下、鉄板でいためた鶏肉とご飯・・・とても美味しかった。
鉄のふたをして土を盛り、入り口を狭める。入り口から少し離れたところで火を焚き始める。煙突から出る煙が黄色っぽくなったら、竹筒を使って空気の入り口を作って、
土でふたをする。これで作業はひと段落。夜に様子を見に来ることになった。
作業の間に、自然生の江口さんが、ベーコンの燻製を作ってくださった。香り付けにりんごの木で「オキ」を作り、その煙でドラム缶の中に吊るし入れたベーコンを半日いぶして燻製を作る。
バームクーヘン作りは、青竹を軸にして始めた。小麦粉や卵を混ぜてできた生地を、竹の周りに満遍なく付けて、それが垂れないように炭の上でくるくると回し、 焼き色をつける。これがなかなか難しい。焼き色がついたら、生地を重ね、また火の上へ・・・この繰り返しを十数回続け、バームクーヘンは出来上がった。 およそ３時間はかかっただろう。切り口にきれいな層がならんだ、バームクーヘンをほお張って喜びもひとしお!!! 日も暮れたので、 １日目のワークは炭焼きを除けばこれで終了。
夜１０時ごろ、炭焼きの様子を見に行く。早い窯はもうすでに煙が青っぽくなっていた。こうなるとあとは時間がたてば炭が完成するそうだ。 平行して進んでいた、ベーコンの燻製が完成。ジューシーなベーコンは酒のつまみに持ってこいだ！
２日目のワーク内容は、山の家の隣に山小屋を作ること。山小屋作りといっても、まだ何も手付かずの状態。 はじめに、もとは炭窯であった建設予定地の整地作業と、入り口への階段を作る作業をした。作業中に藪の中に踏み込むと、 いつから放置されていたのかと疑問に思うような掘出物をたくさん見つけた。昼食は、うどんに小麦の皮が入ったもので、自然生代表の柳瀬さんが打ったもので、太い味わいあるうどんだった。
作業に区切りをつけ、炭窯を見に行った。窯を開けるときは、それまでの苦労を思い起こして緊張。・・・無事、竹炭の完成！！黒光りのする良い炭もたくさんある。 充実した喜びだった。飾り炭もきれいな形をのこしたまま炭になっていて、記念に各々持ち帰った。
３日目最終日。山小屋作りの続きの作業。小屋の周りの排水溝を作る。地中は岩がちで、掘るのに一苦労。 作業は１時間ほどで終了し、帰る支度をする。
三日間とおしての朝食・夕飯はワーク参加者が担当。食事を作ること、お風呂に入ること、コタツを囲んで話すこと、 ワークの参加者と共有した時間のひとつひとつは、とても充実していた。
私自身、はじめての週末ワークの参加となった。やることすべてが初めての体験だったが、日常生活からの距離感、貴重な体験を踏まえて、
充実した３日間を過ごせたと自信を持って言える。
初対面の人と過ごす不安もあったが、これが不思議なことに、同じ目的を持って作業に取り組み、言葉を交わすことで、すぐに親しい関係を気づくことができた。
また、自然に触れることで、改めて、環境の大切さを考える機会となった。ワークメンバーの大らかな人間味に触れ、支え合う大切さも学んだ。
山小屋作りは、基礎の段階までしかできなかったが、つくばNICEはこれからも作業に関わっていくつもりだ。自然生クラブの方々の自然と調和する、日常の営みへの姿勢もとても興味深かった。
今回のワークに参加して本当に良かった。
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